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いま私たちの身の回りで、大腸がんが大変な勢いで増えています。昔はあまり耳馴れなかったがんなのですが、最近ではよく聞くようになってきました。これは日本が高齢化社会になってきていることや、食生活が日本食中心から欧米型になって、脂肪分が多く食物繊維が少ない食事が増えてきたことが原因といわれています。






 


大腸ポリープ
       


大腸がん
大腸ポリープは、大腸内の粘膜がイボのようにもり上がってできるものです。
これ自体はがんではないのですが、そのままにしておくとがんになる危険性が高く、いわば大腸がんの「芽」のようなものと考えられます。できたポリープが悪性か良性かはなかなか判らないのですが、大きいものほどがんになりやすく、小さくても扁平でくぼみのあるものは悪性であることが多いので、大きさや形にかかわらず、ポリープができたら念のため取ってしまった方が安全です。






大腸がんも小さいうちは、ほとんど症状がでてこないことがあります。でもがんが大きくなってくると、下記のような症状が現れてきます。まず日頃から体調をチェックする習慣を身につけ、危険信号に早く気づくようにしておきましょう。
<大腸がんの危険信号>
@便に血液が付いたり、混じったりしている。
Aよく下痢便秘になる。
B排便をしても、まだ残っている感じがする(残便感)。
C少量の粘液泥のような便が出て、トイレに何度も通ってしまう。
D原因の分からない貧血がある。
Eお腹にしこりがある。
Fお腹が張る
G何となく下腹が痛い
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便潜血検査(手軽にできます)

便に血液が混じるということは、消化器管のどこかで出血しているということです。大腸にがんやポリープがあると便が腸内を通るときに病変部をこするため、血液が便に付いたり混じったりすることが多いのです。これが目で見てすぐわかれば良いのですが、出血量が少なかったり、便の中まで混ざり込んでいるとなかなかわかりません。そのために「便に潜む血の検査」である便潜血検査を行うのです。

現在の便潜血検査は、人間の血液だけを検出しますから、検査前の食事制限は必要ありませんし、とる便の量も少なく衛生的にできます。このように簡単で手軽に受けられる便潜血検査を当院で行っていますので気軽に受診してください。また老人保健法による大腸がん検査では、40歳以上の方はこの検査を受けるように勧めています。


毎年1回の大腸がん検査

大腸がんは、他のがんに比べて進行が遅いので、進行がんでも早いうちに見つけて治療すればほとんど治ります。ですから、普段からの体調チェックと、年に一回は大腸がん検診を受けることが大切です。

医師またはスタッフに気軽にご相談ください。専用の容器をおわたしします。

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もしも便潜血検査で陽性の結果が出ても、大腸がんと決まったわけではありません出血が見られた原因を確認するために、次に精密検査を行います

一般的なのは「大腸X線検査」と「内視鏡検査」です。

CTで行うこともあります。
【内視鏡検査】

 
肛門から細い管のような内視鏡を入れ、直接大腸の中を目で確かめることができますので、小さな病変も見つけることができます。

また早期がんやポリープなら、その場で摘出できます。


弱点としては、大腸にはたくさんのひだがあるためひだに隠れた部分が死角となり、病変を見落とす可能性があります。
大腸内視鏡像


【大腸X線検査】


肛門からバリウムを注入しそれをX線で調べます。

小さな病変や平たんな病変の診断能力は内視鏡には及びませんが、憩室のような大腸の内腔から見ると凹んだ病変の診断や大腸のひだによる死角が少ない点では優れていると思われます。


 
  ● 当院では大腸内視鏡検査、大腸X線検査を行っております。
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ポリープや早期がんで病変が小さい場合は、メスを使った外科的な手術は必要なく、肛門から内視鏡を入れ、病変を切除します。これは「内視鏡的ポリペクトミー」といって、ポリープの茎のところに内視鏡の先端から出る針金の輪をかけて、それに高周波電流を流してポリープを焼き切り摘出します。

切除には痛みは全く伴わず日帰りでも
できます。
内視鏡ポリペクトミー

ただし、がんが進行してしまっている場合には、外科的な手術が必要になります。手術ではがんにおかされた部分の大腸を大きめに切り取り、周囲の組織やリンパ節も摘出します。このような方法で早めにがんを摘出すれば、よほど進行したがんでない限り、ほとんど再発せずに治ります。

当院でも内視鏡的ポリペクトミー(日帰り)を行っております。


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